多くの者は人間の知性を高め、
人間の知恵を偶像にし、
人々の意見を、啓示された神の知恵の上に置く。
そうすることはサタンが働く機会を与えることになる。
そして我々が想像する以上に反キリストの霊ははるかに広く行き渡っている。
神を知らない世の処世訓が、教会の意見に作用している。
人々の目には、空しい哲学やいわゆる偽りの科学が、
神の言葉より一層価値があるのである。
人の救いのために、神の仲保者は必須のものではないという意見が
広くゆきわたっている。
世の識者と言われている人々によって、
人を啓蒙するために進められている種々の理論が、
キリストや彼の使徒たちによって
教えられている真理より重んじられ、信頼されている。
エデンにおいてエバを誘惑した偽りの霊が、
今日地上の大多数の住民に受け入れられている。
キリスト教の世界すら、神の霊によって回心させられるのを拒み、
暗黒の君が光の天使の衣を着て彼らの所に来る時、
彼に聞き従うのである。
反キリストの霊は、以前より非常に広い範囲まで
世界に行き渡っている。
我々はまさに、試みられ、清められる時代に生きている。
地や海における洪水、台風、竜巻、豪雨、災害など、
非常に驚くべき種類のしるしは万物の終わりが近づいて
いることを知らせている。
神の裁きは、人々がキリストが直ぐに来られるという事実に
目覚めるよう、世に降り注いでいる。
Review and Herald 1892年 11月8日
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