2008年2月4日月曜日

福音の宗教とは Ⅲ


キリストが住まれる心に愛が欠乏することはない。

神がまずわたしたちを愛してくださったために、
わたしたちも神を愛するのであるならば、わたしたちは、
キリストが命をお捨てになってまで愛された
すべての人々を愛するようになる。

神と接触していながら、人間と接触しないということはできない。

宇宙の王座にすわっておられるキリストの中には、
神性と人性が結合しているのである。

キリストに連なる者は、
愛という金の鎖によって、同胞と結ばれているのである。

こうして、キリストの憐れみと同情とは、私たちの生活にもあらわれてくる。

わたしたちは、貧しい者や不幸な者が、わたしたちの所へ連れて
来られるまで待たなくなるであろう。

そして、他人の悲しみに同情することを、
求められることも不要になるであろう。

わたしたちが、貧しい者や苦しむ者に奉仕することは、
キリストが、あまねくめぐって善を行われたのと同様に
自然にできるのである。

                                希望への光 1338

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