聖書は、
特に神の恵みを受けた
善人たちの失敗を、
そのまま記録している。
実のところ、
彼らの美徳よりも、
むしろ欠点のほうを
詳しく書いてあるくらいである。
多くの人々は、このことを不思議に思い、
無神論者は、このために聖書を軽べつする。
しかし、
聖書が真実であるという最大の証拠は、
事実を修飾せず、聖書の主要な人物の罪さえも
おおい隠していないことである。
人間の心は偏見をいだきやすいもので、
人類歴史が絶対的に公平であるということはあり得ない。
もしも聖書が、霊感を受けない人間の書いたものであれば、
疑いもなく、これらのりっぱな人物の品性も、
さらに美化して書いていたことであろう。
しかし、われわれは、ここに、
彼らの経験が正しく記録されたものを持っている。
人類のあけぼの 上 269
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