「昨日届いた本「STAND 立ち上がる選択」です。
著者の大藪順子(のぶこ)さんは、アメリカ在住の
フォトジャーナリストで、以前にもブログでご紹介
しましたが、大変すごい方だと感銘を受けました。
(ちなみに豊中の牧師家庭で育った方です)
キリスト教関係の書評だけでなく、朝日新聞など、
各種メディアに取り上 げられていますので、
もしかしてご存じの方もあるかも…。
この方は、大阪出身の方で、現在はアメリカ人のご主人と娘さん(2歳)と
アメリカで生活されているとのこと。
「思いもよらぬ事件が思いもよらぬ出発になる」というコピーの通り、
彼女がまだ独身でフォトジャーナリストとして働いていた頃に起きた事件
から、本ははじまっています。
内容は、もしもできたら、読んでいただければ良いかとも思いますが、
とにかく、この方の強さは、本当にびっくりするほどです。
もちろん、彼女も人間ですし、一人の女の人ですから、帯にもありますよ
うに、就寝中に不法侵入してきた男性にレイプされる、という被害で、
かなりのダメージを受けられていますし、フラッシュバック(本文中では
「フラッシュアタック」)に襲われたり、不眠症になったり、色々なことが
起こってきます。
それでも、私が彼女をすごいと思いますのは、裁判ではなから戦う気の
ない自分の弁護士と戦い、裁判長に訴え、そして懲役20年の刑を獲得し、
それでも、自分と神様との関係を考えながら生きていったこと、また、
最後の方に出てきますが、神様が彼女に望まれた「犯人に手紙を書く」と
いう行為を、選択していったこと…また、この経験を通して(望むと望まな
いとにかかわらず)自分と神様との関係性を見つめ直し、再び神様に
よって「立たされる場所」を見つけ、それが全米での性暴力被害者の写真
を(ポートレイト)を撮る、というプロジェクトにしていくこと。
私などには想像も出来ないほどの力強さとエネルギーと、そして信仰が
あるのだなあと感じました。
彼女が踏み込んだ領域は大変に深く、また傷つくことの多い領域です。
神様のご計画、というのは、人間の目からは時に、理解不可能に思われ
ますが、「全てを益としてくださる」という言葉の本質について、かんがえさ
せられました。
彼女がレイプ被害にあったあと、保護してくれた友人宅でたまたま開いた
聖書の一節が、この本のタイトルにもなっています。
(本では新改訳聖書になっています。)
"Stand. This matter belongs to you. Be strong and do it"
「立ち上がり なさい。これはあなたの仕事です。わたしはあなたを助けます。
心を強くしてこれを行いなさい。」エズラ10ー4 新改訳
「お立ちください。あなたにはなすべきことがあります。協力いたしますから、
断固として行動してください。」エズラ10ー4 新共同訳
先日から読んでいる故・遠藤嘉信牧師のエステル記を思い出しました。
望むと望まないとにかかわらず、神様が「立て」といわれる。
彼女の活動がたくさんの方の苦しみを、神様のさらに大きな祝福へと
連れて行ってくれるように思います。
この方の今後の働きに神様のたくさんの祝福がありますように。
今治 けろちゃん http://yaplog.jp/ten-hashi/
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