2007年10月21日日曜日

K姉妹の証しから


 10月20日、爽やかな秋の日、素晴らしい天候に恵まれ、
教会の女性部の役員3名は車で約1時間の東広島集会所に
安息日集会のご奉仕にでかけました。

3人が、安息日学校の教課研究、礼拝の証し(2名)を担当。
この日、集会所の出席者はご都合の悪い方が多くて
女性2名だけでしたが、集まった5名で思いを分かち合う
ことのできる恵まれた時間を過ごさせていただいたことを
主に感謝しました。

                       
            <K姉妹の証しから>

  私の父は七年前に亡くなりました。家族思いの大好きな父でした。

大きな支えを失って、私の実家では今だ癒えない傷に苦しめられて
います。亡くなる直前に父が、ひとつの文章を残していったようです。
 それは、山本有三の「路傍の石」からの文で、

    人生とは、
    
        「人生は、往復切符を発行しない。
        一度出発したら二度と帰って来ない。
  
    私達は、人生という片道切符の列車に乗って
    ひたすら終着駅に向かっている。

    通り過ぎる駅、町、次々に変わる車窓の景色、
    列車は二度と会うことのないそれらを振り切って、
    休みなく終着駅をめざしている。
    あの町も、この人にもこれっきり、
    大事なかけがえのない旅なのです。

    あの町、この駅になにかしら自分が通った印しを残し、
    あの人、この人にふれあいの絆をつなぐ、
     思い残すことのない人生のために現在を大切に
    生きなければならないと思う。

        たった一人しかない自分を
        たった一度しかない人生を
        本当に活かさなかったら
         人間、生まれてきた甲斐がないじゃないか。

  父の死は私達には突然でしたが、彼は生き様を強烈に残して
  いってくれたと思います。

  父の形見として私はこの文章を大事に今も玄関にかけています。



   この文章の中にある「あの人、この人にふれあいの絆をつなぐ、
思い残すことのない人生」という言葉にとても心が打たれました。

そして、今日の5名だけの安息日の集いも、そのふれあいの
新しい絆を造り出したように思われてきました。
  
 集会所のH姉妹が、「毎回、女性会の皆さまのお話に励まされて
います。私も機会があったらぜひ女性の集いに参加したいです」と
おっしゃったことに私たちは感動して、皆で喜びを分かち合い
お別れしました。             (広島三育学院教会女性部 品川)

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