2007年10月12日金曜日

神の国

天高く 馬肥ゆる秋・・・・ですね。
お元気ですか?
忙しくとも健康には充分留意していきたいものです。
でも、もし病気になったら・・・・
今日は、あの晴佐久神父が
自身病気になったときに書いた詩をご紹介します。


病気になったら            晴佐久 昌英

病気になったら、どんどん泣こう
痛くて眠れないといってなき、
手術がこわいといって涙ぐみ、
死にたくないよといって、めそめそしよう
恥も外聞もいらない
いつものやせ我慢や見えっぱりをすて、
かっこうわるく涙をこぼそう
またとないチャンスをもらったのだ
自分の弱さと、思いあがりを知るチャンスを

病気になったら、おもいきり甘えよう
あれが食べたいといい、
こうしてほしいと頼み、
もうすこしそばにいてとお願いしよう
遠慮も気づかいもいらない
正直に、わがままに自分をさらけだし、
赤ん坊のようにみんなに甘えよう
またとないチャンスをもらったのだ
人の情けと、まごころに触れるチャンスを

病気になったら、心ゆくまで感動しよう
食べられることがどれほどありがたいことか
歩けることがどんなにすばらしいことか
新しい朝を迎えるのがいかに尊いことか
忘れていた感謝のこころを取りもどし、
見過ごしていた当たり前のことに感動しよう
またとないチャンスをもらったのだ
この瞬間に自分が存在しているという神秘、
いのちの不思議に感動するチャンスを

病気になったら、すてきな友達をつくろう
同じ病を背負った仲間
日夜看病してくれるひと
すぐに駆けつけてくれる友人たち
義理のことばも、儀礼の品もいらない
黙って手を握るだけですべてを分かち合える
あたたかい友達をつくろう
またとないチャンスをもらったのだ
神様がみんなを結んでくれるチャンスを

病気になったら、必ず治ると信じよう
原因がわからず長引いたとしても
治療法がなく悪化したとしても
現代科学では治らないと言われたとしても
あきらめずに道をさがし続けよう
奇跡的に回復した人はいくらでもいる
できるかぎりのことをして、信じて待とう
またとないチャンスをもらったのだ
信じて待つよろこびを生きるチャンスを

病気になったら、安心して祈ろう
天にむかって思いのすべてをぶちまけ、
どうか助けてくださいと必死にすがり、
深夜、ことばを失ってひざまずこう
この私を愛して生み、慈しんで育て、
いつか御自分のもとへ呼んでくださる方に
すべてをゆだねて手を合わせよう
またとないチャンスをもらったのだ
まことの親である神に出会えるチャンスを

そしていつか、病気が治っても治らなくても
みんなみんな、流した涙の分だけ優しくなり
甘えとわがままをこえて自由になり
感動と感謝によって大きくなり
友達を増やして豊かになり
信じ続けて強くなり
祈りのうちに、神の子になるだろう
病気になったら、またとないチャンス到来
病のときは恵みのとき



では、良き安息日を!

ハッピー・サバス!!

                          SDA西日本教区長 島田真澄

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