2012年7月25日水曜日

年老いてからの悪癖に気をつけよ





ダビデは、
年老いても
見捨てないでくださいと、
主に懇願した。

なぜこのような祈りを
したのだろうか。

彼は周囲の年老いた者たちが、
年と共に増していく
望ましくない性質のせいで、
不幸であるのを見た。

生来けちで貪欲であったとすると、
彼らは年をとるほどつきあいにくくなるのであった。

嫉妬深く、気難しく、短気であったとすると、
年取るほどまた特にそうなるのであった。

ダビデは、
かつては神を畏れていたように思われたが、
年老いた今は神を捨て、
主の敵のあざけりにさらされている人々を見て悩んだ。

なぜ彼らはそのようになってしまったのだろうか。

老いが忍び寄ってくると、
彼らは以前の洞察力を失うようであった。

そして彼らが信頼すべき人たちについても、
その人たちのことを何も知らないよそ者の
偽りの暗示や忠告に耳を傾けようとするのである。

彼らの間違った判断に皆が同意しないからといって、
抑制されない彼らの嫉妬心は、
時には炎のように燃え上がる。

・・・・・・・・・

ダビデは強く心を動かされた。

彼は悩んだ。

自分が年老いた時のことを思いみて、
神が自分を去り、
彼がそのなりゆきを見てきた老人たちのように不幸になり、
主の敵のあざけりのままになることを恐れた。

彼はその重荷を負って、
熱心に祈った[詩篇71:9、17、19を引用]。

ダビデは年老いた者に伴う悪癖から守られる必要を感じた。

・・・・・・・・・

もしそのような人々が、
神が望んでおられる境遇にいるなら、
彼らの最後の日々は最善、最高の幸福なものとなるであろう。

正直で信頼できる運営をする子供たちがいる人々は、
彼らに運営を任せ、
彼らは年老いた者を幸福にしなければならない。

そうしない限り、
サタンは彼らの知力の衰えを利用して、
彼らを操縦しようとする。

彼らは悩みや重荷を脇において、
自分の時間をできる限り幸福になるように、
天国に向けて実を熟させるようにすべきである。


Signs of the Times 1880年 2月 19日

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