2011年2月17日木曜日

弟子たちの性格は皆異なっていた


イエスが弟子たちを
ご自分の奉仕に召されたとき、
彼らは全部
ひどい欠点を持っていた。

柔和で心のへりくだったお方と
最も親密に交わったヨハネでさえ、
生まれつき柔和で従順な人間ではなかった。

彼とその兄弟は、「雷の子」と呼ばれた。

彼らがイエスといっしょにいた時に、
イエスに対してだれかが軽蔑でも示そうものなら、
彼らは憤慨してけんか腰になるのだった。

短気、復讐心、批判の精神といったものがすべて
この愛された弟子のうちにあった。

彼は高慢で、
神の国では第一位の者になりたいという野心をもっていた。

しかし一日一日、
自分自身の激しい気性と対照的に、
彼は、イエスの柔和と寛容とを見、
謙遜と忍耐についてイエスの教訓を聞いた。

彼は天来の感化に向かって心を開き、
救い主のみことばをきく者となるばかりでなく、
これを行う者となった。

自我はキリストのうちにかくれた。

彼はキリストのくびきを負い、
キリストの重荷を負うことを学んだ。

イエスは弟子たちをしかり、彼らに警告し、また注意された。

しかしヨハネとその兄弟たちは、イエスから離れなかった。

彼らは、しかられたにもかかわらず、イエスをえらんだ。

救い主は、
彼らに欠点とまちがいがあるからといって、
彼らから離れるようなことをなさらなかった。

彼らは、
終わりまでイエスと試練を共にし、イエスの生活から教訓を学んだ。

キリストを見ることによって、彼らの品性が一変した。


                     各時代の希望 上 381. 382

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