2011年7月11日月曜日

クリスチャンの最後の砦------祈り


私は深い信仰を持った人たちが、
苦悶の叫びをあげて神に嘆願しているのを見ました。

顔は青ざめ、
憂いの色を帯びて、
いかに彼らの心の内の苦悶が
激しいものであるかを表していました。

しかしその表情には
堅忍不抜の精神と
熱心さがあふれていました。

額からは大きな玉のような汗が
したたり落ちました。

・・・・・・

悪天使たちは、
彼らを取り囲み、
闇の中に閉じ込めて、
イエスを見ないようにしていました。

彼らが周りの暗黒に目を向けて失望し、
神への信頼をなくして、
神に不平不満をぶちまけるようになることを
悪天使たちはねらっているのでした。

唯一彼らにとっての安全は、
目を天に向けていることでした。

神の天使たちは
翼を力強く動かして
濃い暗黒を追い払ったのでした。


祈っている人たちが
なおも熱心な叫びを続けていると、
時々、
イエスからの光が彼らを励まし、
顔を輝かせました。

中には
この苦悶と祈りに加わらない人たちもいるのに
私は気づきました。

無関心で、
何も警戒していないようでした。

周りを暗黒で囲まれても
抵抗しようともしていませんでした。

またたく間に、
更に厚い暗黒が彼らを取り囲んでいました。

神の天使は
悪天使に抵抗しようともしない
彼らのところを去り、
熱心に祈っている人々を
助けに行きました。

全力で悪天使と闘い、
忍耐強く神を呼び求めて努力している
すべての人を助けるために、
神の天使たちが急いで
駆けていくのを私は見ました。

しかし
神の天使たちは
自らを助けようと努力しない人たちのところからは
去っていったのです。

まもなく
彼らの姿は見えなくなりました。


(『初代文集』437、438p)


祈り 429、430p


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