[太陽のうた (1)]
いと高く、いと強き、主、わが神よ。
讃美も、さかえも、ほまれも、みな主のもの、
豊けき恵みも。
主にこそ、すべてはふさわしい。いと高き主。
だれひとり人は、口にする資格もない、
主のみ名を。
主こそほめたたえよ、すべての被造物とともに。
わけてもとくに、兄弟なる太陽とともに。
朝がくる、主こそは、まことの光のみなもと。
美しい太陽、燦然(さんぜん)とかがやくその光。
いと高きにいます主、太陽こそは主のしるし。
主をこそほめたたえよ、姉妹なる月、星のため。
大空に、月星をつくってくださったのは主、
きよらかで、いとおしく、とてもきれいに。
主をこそほめたたえよ、兄弟なる風のため、
空気のため、雲のため、
澄んだみ空、また、すべての季節のため。
季節こそは、被造物に
生活の支えとして与えられたもの。
主をこそほめたたえよ、姉妹なる水のため。
水は、とても役に立って、つつましく、
たいせつで、そして、きよらかだ。
[太陽のうた (2)]
主をこそほめたたえよ、兄弟なる火のため。
夜のやみを照らすため、与えてくださった火。
きれいで、陽気で、たのもしくて、強い。
主をこそほめたたえよ、姉妹で母なる大地のため。
われわれを支え、われらをはぐくみ、
いろんな果物を産みだしてくれる、
色とりどりの花や野の草も。
主こそほめたたえよ、主を愛すればこそ、
人をゆるす心を持った人たちのため、
苦しみや悩みを耐える人たちのため。
平和のために苦しめられる人々はさいわいだ、
いと高き主が、むくいてくださる。
主をこそほめたたえよ、姉妹なる死、
からだの死のために。
生きる人間はひとりも、死を逃れられぬ。
死に至る罪の中で死ぬ人々はわざわいだ。
死のとき、主のきよく聖なるみ心のままの
姿とされている人々は、さいわいだ。
第二の死も、その人々にはなんのおそれもない。
主をほめよ、主をたたえよ、主に感謝せよ。
心からへりくだって、主に仕えよ。
フランチェスコ
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