社会で当面するであろう誘惑の大きな圧力に、
十分耐え得るだけの強さを持っていないと ヨハネは感じた。
ユダヤ人の一般的な習慣に従って自分の品性が
影響されはしないだろうかと恐れ、彼の知性が
神の大いなる自然の教科書から適切に教育され 訓練されるために、
彼は荒野を学校として選んだ。
荒野においてヨハネは、よりたやすく自己を否定して食欲を治め、
自然の単純さに見合った服装をすることができた。
そして荒野には、瞑想と祈りから彼の気を散らすものが何もなかった。
サタンが侵入して来るであろうすべての門戸をできる限り閉ざした後でも、
サタンはヨハネに接近することができた。
しかし彼の生活習慣は極めて純粋かつ自然のままであったので、
彼は敵を識別することができ、
それに抵抗するための精神力と決断力を備えていた。
様々な教訓の無尽蔵の宝庫である自然という教科書が、
ヨハネの前に開かれていた。
彼が神の恩恵を求めると、聖霊が彼の上に宿った。
そして心の中に、人々を悔い改めと、より高い神聖な生活へと
呼びかける偉大な働きをするための熱意を燃え上がらせた。
ヨハネは三十年間彼を取り囲んでいた荒野の岩と山々のように、
周囲の環境に動じない者として民衆の中に立てるよう、
その隠遁生活の窮乏と苦労とによって、
心身のすべての力を抑制し、
自らを働きにふさわしい者として整えていた。
Spirit of Prophecy 2. 47
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