サタンは欺瞞的力をもって、
真理を不明瞭にする誤謬を
数多くもたらしてきた。
誤謬は真理の木に
寄生虫のようにこびりつかなければ、
単独では立つことができず、
まもなく消滅する。
誤謬は神の真理から
その生命を吸い取っている。
人間の伝統は、
漂う細菌のように、
自分で神の真理にくっつき、
人々はそれらを真理の一部と見なす。
虚偽の教義を通してサタンは足場を得、
人々に実際は土台を持っていない理論をつかませて、
彼らの心を虜にする。
人々は大胆にも人間の戒めを教理として説き、
伝統が時代から時代へと受け継がれるうちに、
彼らは人心を支配する勢力を獲得する。
けれども時代が誤謬を真理にすることはなく、
その厄介な重荷が真理という植物を寄生虫とはしない。
真理の木は、
自らの純粋な実をつけることによってその本当の起源と性質を示す。
誤謬という寄生虫も、
自らの実をつけ、
その品格は天に起源を持つ植物とは別種であることを証明するのである。
Letter 43. 1895年
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