2010年2月7日日曜日

有益な感化を・・



われわれは日ごとの生活において
負わなければならない義務が
与えられている。

毎日われわれの言行は、
交わる人々に印象を与えている。

われわれの唇に門番をおき、
われわれの歩みを注意深く見守ることが
何と必要なことであろう。

一つの軽率な行為、
一つの分別を欠いた歩み、
また何か強い誘惑の波が押し寄せて、
人を堕落の道に流してしまうのである。

われわれは人々の心の中に植えつけた思いを、
拾い集めることはできない。

もしそれが悪いものであれば、
われわれは一連の出来事、
悪の潮流を始動させたのであって、
それを止める力はわれわれにはないのである。

他方もしわれわれが自分たちの模範によって、
正しい原則を発達させるように他の人々を助けたとするならば、
われわれは彼らに善を行う力を与えるのである。

今度は彼らが同様の有益な感化を、
他の人々に及ぼすのである。

こうして幾百幾千という人々が、
われわれの無意識の感化によって助けられるのである。

キリストの真の弟子は接触するすべての人の、
善を行おうとする精神を強める。

神を信ぜず罪を愛する世界の前で、
彼は神の恵みの力と神の品性の完全さをあらわすのである。

                      国と指導者 上 312-313

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